(^0_0^)題名:心不全の話
心不全とは、心臓の構造的・機能的異常により血液を全身に送り出すポンプとしての働きが低下し、末梢組織の需要を満たすだけの血液を駆出できなくなった状態慢性化すると血行動態の異常だけでなく、自律神経機能・免疫機能・神経体液性因子・呼吸機能・骨格筋機能・末梢血管機能などのさまざまな異常を呈す。
●各種心疾患の終末像
心機能障害のみならず全身の臓器障害を巻き込んだ疾患群
血液ガス
肺うっ血および肺水腫の状態になると、肺拡散能の低下
動脈血酸素分圧は低下し、二酸化炭素は酸素よりも約20倍拡散しやすいので蓄積することは少ない
電解質の中では血漿カリウム値に注意
利尿薬の種類によっては血漿カリウム値が上昇したり、低下したりする
血漿カリウム値の正常範囲は、3.6~4.8mEq/l
3.0mEq/l以下又は、5.5mEq/l以上で心臓の電気的活動が障害され、心電図上に変化が現れ始める⇒不整脈を誘発しやすい状態となるため注意
腎機能に関して、血清クレアチニン(Cr)、尿素窒素(BUN)、クレアチン・クリアランス(CCr)チェック
血清クレアチニン:蛋白質代謝から生じたアミノ酸が肝臓内で合成⇒クレアチン⇒筋細胞内に取り込まれ、筋肉、エネルギー代謝に利用⇒クレアチニン⇒尿中に排泄
尿素窒素: 血液や血清の除蛋白後に残る窒素を含む物質(尿素、クレアチニンなど)⇒腎臓で排泄
Cr、BUNの値は腎血液量、灌流圧の低下によって腎機能障害が生じ上昇
腎臓にはエリスロポエチン分泌を介した赤血球産生などの機能があり、腎機能低下は造血機能にも影響
ヘモグロン値 正常範囲 男性14~17g/dl 女性11~14g/dl 一般的には7.5g/dlを下回ると輸血の適応
(・.・;)参考文献
医療学習レポート.心不全